裏の逆の外

04/19

 翌日には夜神も退院し、皆で竜崎の部屋へやってきた。竜崎は砂嵐の映るテレビの前に座っていた。彼に夜神が話しかける。

「ど…どうだ、竜崎……」

 面白いビデオでした、と竜崎が振り向いて言う。

「警察がキラの協力にイエスと答えたら③のビデオの放映を指示してあり、ノーなら④を放映です。③には協力の細かい条件。簡単に言うと犯罪者をより多く報道する事。時に軽犯罪でも人を傷つけた者、弱い者への虐待はできる限り取り上げろという事です。そして裁くかどうか決めるのはキラ。それと警察が協力する事の証として警察幹部と――Lがテレビに出演し、『キラに協力する』と発表しろと言ってます」

「…………」

「幹部と共に私の顔を晒させ、警察に妙な動きが出たらそこから殺していくと言う訳です。キラはたぶん警察が協力するはずがないと承知の上で今回の行動を取っています。昨日警察が取った行動の様になるのは誰だってわかる」

「それでノーと答えた場合の④のビデオの内容は……」

「言い方が違うだけでほとんど同じです。まあ、口で語るより観た方が早いですね」

 そう言って、竜崎はリモコンを手に取る。

「夜神さん、四日後の返事は当然『ノー』でしょうし、この④のビデオ、さくらTVに放映する事を許可してあげてください」

 電子音と共にテレビに映像が流れる。

『答えはノーという事を大変残念に思います。しかし今まで通りの報道はして頂かないと、警察及び報道関係者を裁いていく事になります――』

 ざらついた機械音声が部屋に響く。キラの話はこうだった。
 現日本警察庁長官とLの命を奪うという事、さくらTVのニュースにLを出し10分間のスピーチを行えという事、そして四日間よく考えろという事だった。


20160513